2005.6.10 ヨセミテ国立公園 [雑感]
起床後荷造りを済ませ近所のスターバックスでパンとコーヒーを買い、ホテル前のユニオンスクエアのベンチで朝食。
今回も大きいスーツケースはホテルに預け、小さいスーツケースだけで1泊二日ヨセミテ国立公園観光の旅に出発だ。
ガイドは昨日であった豊子さん。昨日はサンフランシスコの野球場やメジャーリーグに関する話をしてくれたが、今日は映画の話。サンフランシスコの町、アルカトラズ島、ヨセミテ国立公園、どこも映画に沢山登場しているし、ジョージ・ルーカスは近隣の町の出身。映画にゆかりの深い地域らしい。豊子さんの息子さんはジョージ・ルーカス邸のパーティでバイトをしたこともあるそうな。
今回一緒に旅するのは私たちのほかにやはり同年代のご夫婦一組。今回も5人編成とはラッキーだ。巨大バスで来るお客さんはやはり年配の方が多い。これは泊りかどうかの違いらしい。ご年配の方はあまり国立公園に泊まろうとは思わないようだ。
トイレ休憩はフルーツショップ。フレッシュフルーツとドライフルーツ、ナッツを売っているのだがどれもすごくおいしい。とくにレモンとチリパウダーの効いたピスタチオをみんな気に入って、その場にいた全員で買い占めてしまった。アメリカンチェリーがシーズンだからフレッシュなものがあるはずだ、と豊子さんが店員に頼んで出してもらう。よく見かける赤黒いのと、黄色いもの。試食をしたらこれまたすごくおいしい。とくに黄色いの。これもみんなして買い占める。今後知人がサンフランシスコからヨセミテに行くことになったら、ぜひこの店に寄るよう勧めたい。
ヨセミテはものすごく広い国立公園であり、私たちが観光する予定のヨセミテ渓谷は、国立公園全体の1%にも満たないそう。国立公園内の見所をきちんと観光するだけで1ヶ月くらいかかるらしい。そこを一泊二日で訪れるのだから、見られるのはほんのさわりだけだ。
まずはホテルにチェックイン。ヨセミテビューロッジ。旅行者向けのリーズナブルな宿だが、川に張り出したベランダ、食器や調理器具のそろったキッチン、そして深くて広いジャグジーつきの浴槽がある。建物は質素だが、予想以上の設備にみな大喜び。
昼食はグレーシャーポイントで。幕の内弁当とウーロン茶が配られ、展望台に程近い林の中で昼食。グレーシャーポイントの景観は、迫力満点。巨大な岩山、氷河で削られた渓谷、、谷底のホテルアワニーや湖、川、滝などが一望できる。渓谷は深くて大きく、岩山との間に広々とした空間が広がっているが、それ以上に岩山が巨大なのでこちらに迫ってくるように感じられる。
ザイオンではリスを見つけると大喜びだったが、あまりにも沢山いるのでリスには感動しなくなった。
16:00にあわせてブライダルベール滝が見える展望スポットへ。この時期16:00ごろに滝つぼに日が当たると、プリズム効果で滝つぼが虹色にに染まるのだと言う。実は各ポイントを回る順番が行程表と全く違っていたのだが、それもすべてこの時間にここに来るためだったらしい。しかし生憎の雨模様、滝つぼには黒い影が。風で雲が動いてはいるのだが、なかなか肝心のところに日が当たらない。カメラをスタンバイし雲が移動するのをじっと待つこと30分ほど。タイムリミットが近づき、他の観光客があきらめて帰った頃、滝つぼに日が差した。今まで真っ白にしか見えていなかった滝の足元がオレンジ色に輝く。オレンジ色はだんだんと上に上がってきて下から黄色が見えてくる。次は緑、紫。途中でまた雲に遮られたりもしたが、紫色まできちんと見ることができた。想像していたより鮮やかな色でびっくり。
車で移動し、今度はブライダルベール滝のふもとへ。雪解け水のせいで滝の水量が多く、滝つぼ付近に近づくとちょっとした土砂降りくらい、上空から水が降ってくる。傘大活躍。豊子さんが正しかった。滝の真下へ行く道が水没していてみんなそこで引き返すのだが、せっかく来たのだから行けるところまでは行ってみたい。こうちゃんの持つ傘の下から飛び出し、くるぶしまで水に漬かって濡れながら滝に走り寄る私。呆れて見守るこうちゃん。
巨大な一枚岩エル・キャピタンの一部が見えるところで車を止め、岩に貼りつくクライマーを探す。エル・キャピタンはクライマーたちの間で一番人気のあるスポットなのだそう。巨大すぎて、距離感が全くつかめない。豊子さんが、「あそこにいます」と言うが...ただの色のついた点にしか見えない。望遠レンズで除いて、やっと米粒か。そこにいると言われなければ全く見えない。あらためて岩の巨大さを痛感。もちろん岩全体が見えるほど遠くからはクライマーなど見つけられない。
撮影スポット、センティネルブリッジをとおり宿へ。ピザをテイクアウトし、売店でスープ缶を買って部屋で夕食。アメリカンチェリーを食べだしたら止まらなくなって
二人でむさぼり食べてしまった。
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