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ヴィレッジ [映画関連]

2004年  M・ナイト・シャマラン

私の考えるM・ナイト・シャマランの特徴
・雰囲気作りが上手い
・B級ネタを格調高く撮るのが上手い
・オチ、というかタネあかしはしょぼい、というか予想がつく
基本的にこの人は、何を撮るかよりどう撮るか、の人だと思う。
そして私はこの雰囲気が結構好きなので、シャマラン作品はわりとよく見ている。

さて「ヴィレッジ」であるが、やはりタネは簡単にわかる。「シックスセンス」の時もそうだったが、この監督は毎回ヒントの提示があまりにも律儀なため、ヒントから簡単にタネがわかってしまうのだ。
でも、それはそれでいいと思う。「ヴィレッジ」ではタネが最後の最後ではなく中盤で明かされることからも、どんでん返しだけの作品ではないからだ。

「シックスセンス」はタネがわかってもしんみりと心が温かくなるものがあったし、「アンブレイカブル」には悲しいせつなさがあった。「サイン」はそもそもタネがどうこう、という映画ではないし。
「ヴィレッジ」で私が感じたのは、ブライス・ダラス・ハワード演じた盲目のヒロイン・アイヴィへの共感と応援。ネタが明かされるあたりではそのあまりの予想通りぶりにコケはするものの、とにかく、オチがどうだろうとこの女性を助けてあげたい!無事村へ帰らせてあげたい!ホアキン・フェニックスと添い遂げさせてあげたい!っていう気持ちになってしまっているのだ。
この二人の恋愛についての描写は多くないが、なんだかすごく応援したいカップルに思える。その辺は、シャマランの描写の上手さなのではないかと思う。

ブライス・ダラス・ハワードはとても印象的で、これ以前に特に実績がないとは思えない堂々とした主演ぶり。村の誰よりも勇気があるとか、知性があって強く、人々を導くことができると言った形容をされるがそれが頷ける風情なのだ。

というわけで、恋愛映画というかヒロインが頑張る映画として、なかなかに楽しめたと思う。

私は前々からシャマラン監督でスティーブン・キング原作の映画を撮って欲しいと思っている。キングもB級ネタでありつつ登場人物に感情移入させる作品を多く作っており、シャマラン監督とすごく合いそうな気がするのだが....。すごく合うかすごく酷くなるかのどちらかかもしれない....。


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