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ゾンビランド [映画関連]

2009年 ルーベン・フライシャー 監督

ゾンビ映画史上最高のヒットを記録した作品だそうで。確かに面白い。
ゾンビであふれかえった世界を「ゾンビランド」と言い切るそのセンスが作品のテイストを物語っている。ゾンビに浸された世界への絶望や感傷を決して表に出すことなく、悲壮感なくポップに生き残る人々の姿が痛快なのだ。


見れば見るほどよくできた映画。映画冒頭の見せ方はとてもスタイリッシュだし、それを語る主人公がジェシー・アイゼンバーグ演じるオタク青年てところが実にしっくり。で、旅を共にするのが強がってるけど気の優しいウディ・ハレルソンに一筋縄ではいかない美人のエマ・ストーンとアビゲイル・プレスリン。素晴らしい。誰もかれも通常の世界だったら社会からはみ出しちゃってたような人間ばっかり。結局極限状態で強いのはそういう人々なのかもね。

彼ら全員が、最初は生き残りのために殺伐としたことを言っているにもかかわらず、じつはいい奴なのがじわじわと見えてくる脚本がうまい。世がゾンビランドになったことに対しても淡々と乗り越えているように見えて時折深い悲しみをちらりとのぞかせたり。いい味のロードムービーになっているのである。

ゾンビを片端からぶっ倒す映画としてもちゃんと面白い。とくにクライマックスでのウディ・ハレルソンには感動。

世の中がゾンビランドになったからこそのハリウッドスターとの出会いもあり、映画ファンには感涙もののサプライズゲストが登場する。

悲壮感のないゾンビ映画と言えば一ひねりあるコメディと思いがちだが、描いていることは実は正統派。ヒューマンな味わいもあり、ゾンビファン以外にも楽しめる、しっかりとしたエンタテインメントだと思う。


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