ボーン・スプレマシー [映画関連]
先日 「ボーン・アイデンティティ」を観た勢いで早速「ボーン・スプレマシー」を。
前作で自分の職業を知った主人公ボーンはインドで隠遁生活を送っていたが、組織はやはり彼をそっとしておいてはくれなかった。再びヨーロッパに戻り、正体のつかみきれない敵と戦うことになる。
1作目もかなりの良作だったが、私はこちらの方が好き。ボーンが追われる事情の細部までが明らかにされず、謎解きの面白さがあるし(そして謎の一部は完結編に持ち込まれると思われる)、テーマが自分探しというやや単純なものから過去の贖罪へと変わり、ストーリィもCIA内のドロドロした事情がよりクローズアップされて、全体的に大人の世界の話になっている。
相変わらずの素晴らしいアクション。ベルリンのホテルから逃げ出す部分の一連のサスペンス描写は本当に素晴らしく、手に汗握るとはこのこと。またカーチェイスがすごい。1作目ではミニ対パトカーでの素晴らしいカーチェイスがあったが、今回は前半はインドで、後半はロシアで、これでもかというカーチェイスを観ることができる。
アクション描写の一つ一つがどれをとっても今までのハリウッドアクション娯楽大作とは一線を画している。しかもリアルさへのこだわりも相当なもの。監督は英国情報機関に所属していた人物と一緒に仕事をしたこともある人だからか。
しかしクライマックスはアクションではなく、ボーンの贖罪。ポツリポツリと語るだけのマット・デイモンがそれまでの派手なアクションに負けない威力を発揮する。
CIAに魅力的な新キャラクタ登場。完結編が楽しみだ。
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