SSブログ

28日後... [映画関連]

最近映画の話ばかり書いているが。映画(DVDやBS,CS)ばっかり観ているので...。

「28日後...」
ダニーボイルがホラー?と思いつつ、見てみたら、ホラーではなかった。
おそらく研究所らしきところがおそらく自然保護団体のようなものに襲われて、実験用のチンパンジーが逃がされる。しかしそのチンパンジーたちは、伝染性のある"凶暴性"に感染していた。そして28日後、昏睡から目覚めた主人公ジムは、誰もいなくなって荒廃した街と、ゾンビのような姿になり、"生存者"に襲い掛かってくる"感染者"たちに出会う...。

"感染者"のビジュアルはまんまロメロ風ゾンビであるが、この映画で描いているのはそういうショッキングなこわいものではなくて、極限状況での人間ドラマである。少数の生存者が脅威を避けながらなんとか生き延びようとする、というストーリィはわりとよくあるものだが、どういう風にも話を持っていけるので、先が読めてしまうということはなかった。

映画の中で一番の脅威、もっとも恐ろしいのは感染者ではなく、文明崩壊で好き勝手ができるようになった軍隊の人々。「この4週間に見たものは人が殺し合うところ。その4週間前に見たのも同じ。その4週間前も同じ。殺しあうのが人間の本質だ」と"いかれた”少佐は言う。映画自体暴動などのバイオレンスシーンから始まったのだが、なるほど生存者が感染者をやっつける姿よりも、平常時に起きた暴力事件の方がよほど目を背けたくなるものだった。主人公が感染者を殺すことにあっという間に慣れる姿からも、監督が人間の暴力性について描こうとしていたことがわかる。ただ、登場人物の誰もが自分の暴力性と葛藤したりしないので、とくに掘り下げて語られたりということはないのだけれども。

登場人物に魅力があり、エンターテインメントとしては十分楽しめる。ちなみにエンディングは2パターンある。"HELLO"という言葉を使ったエンディングはとても美しくて、こんな悲惨な話の映画なのに後味をよくしてくれる。もう一つのエンディングは、まぁそれなり。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

忘れていた広さなおちゃんがきた ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。