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上戸彩の不登校の女子高生と、神木龍之介君の頭でっかちな小学生が二人で組んで風俗嬢の替え玉としてエロチャットのバイトをするという話。その組み合わせはなかなかいいし、女子高生が小学生に｢スカトロってなーに？｣なんて聞いたり、エロの世界は奥深いのだ！と冒険心をはやらせるあたりは新鮮だし共感できるものがあった。

しかし基本的に小さい話でドラマが広がらないので、2時間の映画としては途中退屈になる。
小説は未読だが、繊細な作品なのだと思う。上戸彩も神木龍之介君もよくやっているし、丁寧に作った映画なのわかるのだけれど、カフェのセットが妙に凝っていたり、脇のキャラクタや、二人以外の要素の個性が勝ってしまって、繊細さがあまり持続しないのが残念。

二人とも、エロの世界もコンピュータの世界も、まだまだちょっと覗いた程度。それによって二人が一歩前進すればそれでお話としてはいいはずなのだが、そっちの方は割りとありがちな展開だったりする。エロの世界もコンピュータの世界も、まだまだもっと深いぞよ、と教えてしまいたくなる。