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スーパーサイズ・ミー [映画関連]

2004年 モーガン・スパーロック監督

「華氏911」ですっかりセレブ状態のマイケル・ムーアがまだアポなし直撃取材を売りにしていたころをなんとなく思い出させてくれるドキュメンタリ。このあとブライアン・ハースリンガーの「デート・ウィズ・ドリュー」もあったりして、監督が自らのアイデアを武器に身体を張って低予算で作るドキュメンタリというのは1ジャンルとして定着つつあるかも。

さて本作は、30日間マクドナルドを食べ続けてどうなるか自ら実験した経緯の記録映画である。
監督は本当に健康を害してまで映画を作り上げ、身体を張って真剣にやっているのだが、なんとなくおかしみが漂うのは、たぶん「マクドナルドだけを食べまくる」という行為が小学生くらいの子が考えそうな愚行そのものだからだと思う。しかしそんな子供じみた発想でも大人の視点で実験してきちんと映画にすれば、なかなかに見ごたえのある作品になるのである。

かつての日本マクドナルドの社長・藤田田は「人は3歳までに食べたものを一生食べる」と言ったそうである。だからマクドナルドは子供にアピールすることに熱心なのだとか。コワイと言うかすごいと言うか。
マクドナルドは日本でもほぼ誰でも知っているし、身体にはあんまり良くなさそうだということもたいていみんな知っている。でも日本にはスーパーサイズはないから、そうそう問題にはならない。それでも30日間マクドナルドを食べてたら身体を壊しそうだなという気はするので、実験がどうなるか、興味がある。実験の経緯の合間にマクドナルドや肥満に対するデータなどが出てくるところも同様に興味深かった。
アメリカ人が見たらもっと興味を持つのではないかと思ったのだが...学校給食にジャンクフードのバイキングを出す国だから、わからないね....。

注目すべきはやはり恋人がセックスについてコメントする場面じゃないだろうか。これがあるから、大人が見てしゃれにならんと感じる映画になっている気がする。


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ken

仰るとおり。
マックのせいでセックスが弱くなったと言われたら、
フツーの男はマック食べなくなると思いますね(笑)。
ちなみに「シッコ」も面白いですよ。さすがマイケルだと思いました。
スパーロックはコレ以降、テレビに飼われちゃいましたね。
by ken (2007-09-01 13:12) 

Sho

企画が面白いですよね。「マックは体に悪そう」「マックを毎食一月食べ続けるなんて絶対!体に悪い」と、あまりにもわかりきっていることを
「では具体的にどういうふうに悪いのか?」を、実際に見せてくれたわけですから。
恋人がセックスについて語るところは、そういうことまで明らかにちゃうんだあ・・と、ちょっと驚いたのですが、確かにあれは「肝」だったわけですね。
「食生活」について、いろいろ考えるきっかけになる映画でした。
by Sho (2007-09-01 16:23) 

satoco

kenさん
nice! ありがとうございます。
「シッコ」もぜひ見たいです。アメリカのドラマなどで保険に入ってない人多いんだなと思い、その辺興味を持っているのです。

Shoさん
nice! ありがとうございます。
分かっていても実際やってみないとぴんと来ないことの一つですよね、食生活の影響って。私は妊娠中に塩分を控えるためにインスタント物や化学調味料など滅多に使わないでいたのですが、今も顆粒ダシなど使うと違和感を感じるようになりました。
by satoco (2007-09-02 23:03) 

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