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ボーン・アイデンティティ [映画関連]

マット・デイモン主演のスパイ・アクションとでもいうべきか。
記憶喪失の主人公が自分の正体を探しつつ追っ手から逃げたり戦ったり、というストーリー。この正体は最初から明かされていて、米国特殊機関のエージェント。任務に失敗して記憶喪失になり行方不明になってしまった彼を、秘密を守るために処分(=殺害)するべく差し向けられている刺客たちが追っ手。

映画前半は単なるアクションではなく、マット・デイモンがさすがの上手さで自分が誰だわからない不安感を表現していることにより、青年の自分探しというテーマも強く感じられる。ストーリー上でも実はこの主人公ただのエージェントではない、というところがまた自分探しとリンクしているのだが、その正体が映画の中であまりインパクトを持って語られないのが残念。記憶喪失の元CIAというのは実は目新しい設定ではないので青年期の自分探しと絡めて工夫したはいいが、脚本はそこをつめきれず目新しくないアクション映画のオチになってしまったという感じ。

しかしい脚本以外はすばらしく、とにかくマット・デイモンがよい。マーシャル・アーツの特訓をつんで撮影に臨んだだけあって、殺陣が見事。スピーディでシャープ、本当に強そうに見える。速そうな走り方、きびきびとした身のこなし、鋭い判断力を見せるシーンも堂に行っている。彼特有のナイーブさも持ち合わせてはいるのだが、とにかくとても格好よくて、男はたとえジミーちゃんに似ていても格好良くなれるものだとしみじみ思った。

町並みが美しく、陸続きで国をまたにかけて動けるヨーロッパが舞台なのもいいところ。

もしマット・デイモンがいなくて舞台がアメリカだったらきっとつまらない映画になっていたと思う。が、マット・デイモンとヨーロッパのおかげでかなり楽しむことができた。「ボーン・スプレマシー」も楽しみ。


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