感染 [映画関連]
Jホラーの第1弾として公開された感染と予言。感染の方は...。
病院が舞台で題名が感染というホラー。といえば、謎の病気が院内でどんどん感染していく恐怖を描いたものに他ならない。この病気に関しては、正直あまり怖くない。怖くなりすぎるのを恐れて、スプラッタ描写も抑えられている。体が溶ける姿がグロすぎないよう、体液は緑色に。「内臓が溶けていてニタニタ笑っている患者」の姿はとうとう画面に映し出されることはない。
が、しかし、この感染症以外の部分が結構怖い。財政難で備品も人も足りず、すさんだ病院。超過勤務がすぎてヘトヘトの医師と看護師。容赦なく運び込まれる救急患者。起こるべくして起こる医療ミス。それを隠蔽しようと遺体の腐敗を速めることを相談するシーンでは、みんなどこかがおかしくなっている姿が見て取れ、えもいわれぬ不気味な空気が漂う。感染症により異常な行動をとり始める医師たちも、感染の前にくたびれすぎて異常になってもおかしくなさそうだ。
登場人物は最初から最後までクタクタに疲れている中で超常現象と戦わねばならず、観ていてくたびれる映画だった。
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